今回の記事のでは、看護においてのコンサルテーションのパターンについて、
私の経験からご紹介いたします。
コンサルテーションといっても、具体的にどんなものがあるの?
具体的パターンとかあるものなの?
コンサルテーションを受けると超過勤務が増えることがあるんだけど・・・。
そのように思ったことはないでしょうか。
具体的に多いコンサルテーションのパターンを知ると、どのように臨床現場で活用していくか
わかりやすくなります。
看護においてのコンサルテーションのパターンとは
医療現場で多いコンサルテーションは、専門家から専門家へのコンサルテーションと、
専門家でない人から専門家へのコンサルテーションがあると考えます。
それそれに、コンサルテーションにかかる時間が違ってきますね。
具体的にみていきましょう。
専門家から専門家へのコンサルテーション
専門家から専門家へのコンサルテーションはイメージつきやすいのではないでしょうか。
他科受診で相談するのがこのタイプと考えます。
1回の助言でケアを進めることができる感じのものですね。
相談するほうが、ある程度の知識、スキルを持っている場合、
このようなコンサルテーションパターンになりますよ。
例としては、摂食・嚥下障害看護認定看護師が、義歯の問題について、
歯科衛生士に相談する。助言を受けて患者介入できる、
といった感じになります。
相談するほう(コンサルティ)にある程度の知識技術がある場合の
コンサルテーションになるので、相談される側(コンサルタント)の介入は
短時間で終了します。
スタッフから専門家へのコンサルテーション
もう一つ多いコンサルテーションが、スタッフから専門家へのコンサルテーションですね。
看護の分野ではこちらが一番多いと思います。
病棟看護師が、口腔ケアが困難な患者さんについて、摂食・嚥下障害看護認定看護師へ
コンサルテーションをする、といった場合です。
この場合、病棟看護師へ、口頭で口腔ケア方法を説明しただけでは、解決しないですよね。
病棟看護師へ、口腔内の観察方法、口腔ケアをなぜできないかのアセスメント方法、
加えて具体的な手技を伝えていく必要がありますね。
つまり、こちらは、相談する側(コンサルティ)と、相談を受ける側(コンサルタント)が
双方がある程度時間を合わせて、患者さんのアセスメント、実践等を行う必要があります。
そのため1回のコンサルテーションでは終わらず、数回必要になったり、
1回のコンサルテーションの時間が長くなったりします。
しかし、回を重ねることで、病棟看護師の知識やスキルが向上するので、
病棟看護師が専門家として成長すると、上記の専門家から専門家へのコンサルテーションへ
移行することができ、短時間でのコンサルテーションが可能になってきますね。
まとめ
医療現場でコンサルテーションのパターンは、専門家から専門家へのコンサルテーションと
スタッフから専門家へのコンサルテーションが多くあると考えます。
専門家から専門家へのコンサルテーションは短時間で終了しますが、
スタッフから専門家へのコンサルテーションには時間がかかりますね。
看護師がコンサルテーション機能を利用して、質の高い看護につなげられるよう、
コンサルテーションパターンを推測して、勤務時間を考えるといいですね。