施設外からも看護コンサルテーションは可能です

看護コンサルテーション

こんにちは、コンサルタントナースの西です。

今回は、看護における組織外から行われるコンサルテーションに
ついて、コンサルタントナースの経験からご紹介します。

さて、認定看護師、専門看護師、診療看護師などのスペシャリストナースの役割で
コンサルテーションは重要です。
施設内の看護師はコンサルテーション活動をしているのではないでしょうか。

しかし、施設外へコンサルテーションを行っている
スペシャリストナースはまだまだ少ないですね。

施設内でならコンサルテーションできるけど、

施設外へコンサルテーションを行うなんて、どうやったらできるの・・?

施設外でも看護コンサルテーションを受けることは可能ですよ!

こ施設外から看護のコンサルテーションを受ける時は、
少しのポイントを知っておくと、可能性が大きく開いていきます。

まず契約をしっかり行うこと

自施設以外の患者さんのことが気になる、
ケアの継続はできているだろうか・・・。
直接かかわっているスタッフへ専門分野の知識や技術を提供できたらいいのに・・・。
そのように思ったことはありませんか?

施設外からスペシャリストナースが介入するステップでは、
次の2つのステップが重要になります。

施設外から介入するステップ
・契約をしっかり行う
・管理者と協働する

まず、一番大切になってくるのが契約を交わすことです。

私は起業してすぐの時、
「いくらでもフィールドを使ってくれていいよ」と声をかけてもらうことが多くありました。
しかし、金額交渉をすると、
「お金出すのは無理、タダでならいくらでもいいよ」
なんて、お返事がを多々いただきました。

「そんなことって、本当にあるの?」と思われるかもしれませんが、
看護師は患者さんのためのケアならなんとかしてでも提供したい・・・という思いがあります。
加えて、看護師は看護ケアで収入を得ることについては疎い傾向があったりしますね。
私は起業したばかりでしたが、タダで働くのはさすがに無理だと思いました。

専門性のある看護知識・技術を無償で提供しては、生活できませんよね。

施設側から考えると、外からスペシャリストナースに来てもらうとすると、
思いつくのが①非常勤勤務できてもらう、②講義にきてもらう、
この2パターンが多いですね。

非常勤ですと、さまざまな看護業務も行ってもらわないとという施設側の思いがあります。
そのため、他の仕事もしないといけないという現実があります。
加えて、時給単価は専門性の看護を提供していくには、あまりにも安いでしょう。

そして、施設側は、講義だけお願いしようというこということがあります。
講義だけだと、スペシャリストナースの介入は、1回または数回限りにとどまることが多くなります。
そうなると、看護の質アップには至らないということが多々でてきます。
スペシャリストナースとしての定期的な収入にも結びついてこないですよね。

そこで大切なのが、施設側とスペシャリストナースがしっかり契約することが大切になります。

目的何か、どのくらいの期間でどの程度の看護の質アップが期待できるかなど、
施設側とあらかじめ決めておくことが大切です。

契約までに決めておく必要があること
・契約期間
・支払い金額と支払方法
・コンサルテーションで提供する内容
・アウトカム  など

契約期間は特に重要です。
私の経験では、期間は半年以上の期間があったほうが、看護の質向上、収入の安定に
大切だと思いました。

管理者とスペシャリストナースが協働していくこと

私は、さまざまな施設に介入する際、必ず施設の内情がわかっている管理者と
行動できるようにお願いしています。

施設外からスペシャリストナースがかかわる場合は、施設内の細やかなことは
わからない、という課題があるからです。

当然、管理者とスペシャリストナースが共に働くことの重要性は
よく知られています。
しかし、施設外からスペシャリストナースがかかわる場合は、組織内で連携するより、
より密な連携が必要となります。
といいますか、密に連携しないと、スペシャリストナースは動きがとれないでしょう。

スペシャリストナースと管理者の協働のメリット
・スペシャリストナースの看護を担当看護師と共に行えるよう調整できる

・目的に適したメンバー選定が行える
・メンバーの勤務調整ができる
・組織目標として専門性のある看護の質アップが取り組める
・経営効果はスペシャリストナースの収入アップにつながる場合がある など

特に専門性のある看護をスペシャリストナース一人で提供するのではなく、
実際に担当している看護師に提供できるように調整ができることは
大きなメリットです。

一つ注意が必要なのは、外部から支援をもらうととなると、
「スタッフ全員に教えてあげてほしい」という要望に対しての対応です。

週1回程度のスペシャリストナースが外部から介入する場合、
スタッフ全員にレクチャーする・・というのはなかなか困難な課題です。
そのため、はじめは看護スタッフ全員へのコンサルテーションではなく、
管理者へリーダーシップをとれるメンバーと関われるように調整を依頼したほうがいいですね。

コンサルテーションを受けたメンバーが、臨床現場の
メンバーへ伝達することができたほうが、看護の質アップには効果もあります。

 

まとめ

施設外からスペシャリストナースが支援する場合は、まず、契約のステップをとることが大切です。
契約することの効果を説明できるようにしておくといいですね。

管理者とともに戦略をねり、協働し、施設外からのスペシャリストナースの支援が、
医療・介護の質向上に貢献できることを願います。

詳しく知りたい方は、Taste&Seeのホームページを参考にしてくださいね。

 

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