看護におけるコンサルテーションとは何?

看護コンサルテーション

看護におけるコンサルテーションとは何?

今回は、看護におけるコンサルテーションについて、その意味するとことは何かを
コンサルタントナースの経験からご紹介しますね。

認定看護師、専門看護師、診療看護師がコンサルテーションを受ける
機会はあるのではないしょうか。

しかし実際、「看護でのコンサルテーションってどういう意味?」と、
思ったことがありませんか。

コンサルテーションの意味を知ると、
スペシャリストの行うコンサルテーションが、大切であることが理解しやすくなりますよ。

コンサルテーションの言葉の意味は?

そもそもコンサルテーションとはどのような意味を含んだ言葉か知っていますか。
英語でも、consaulは、相談するという意味があり、コンサルテーションと言えば、
相談することですね。

でも、consultationは、もともとはラテン語の熟慮(よく考えをめぐらすこと)という意味の
単語から派生した単語ですなんです。
話し合う行為、会議、専門家にアドバイスや治療を受ける、情報を探すことなどの意味も含んで
いるんですよ。

1.the act of discussing something with somebody or with a group of people before  making a decision about it
2.a formal meeting to discuss something
3.a meeting with an expert ,especially a doctor ,to get advice or treatment
4.the act of looking for information in a book, etc

出典:OXFORD現代英英辞典(2000)

日本語にすると以下のようになります。

1.何かを決定する前に、誰かや複数の人と議論すること。
2.何かを議論するための正式な会議
3.アドバイスや治療を受けるために、専門家、特に医師と会うこと
4.本などで情報を探す行為

出典:OXFORD現代英英辞典(2000)

これらから、コンサルテーションはただ単に単純に相談を受けることだけではなく、
コンサルテーションには、専門家が提供する何かプラス、複数の人がかかわるものであることが、
わかりますね。

一般的なビジネス社会でのコンサルテーションから考えること

一般社会においても、コンサルテーションはよく使う言葉なんです。
なんとかコンサルタントという方は、
本当にたくさんおられます。
経営コンサルタント、ダイエットコンサルタントなどなど・・・。

会社などの経験を経て、コンサルタントとして起業されている方の経歴では、
以下の次の3ステップがあることに気づきます。

ステップ1. ある分野のプレイヤーとして成長する(プログラマーとか)
ステップ2.  チームをまとめるディレクターになれる(課長、部長とか)
ステップ3.  組織外からいくつものチームのコンサルテーションを受けることができる(起業独立)


臨床の看護でも、コンサルテーションを活性化していくには、
看護のより専門性をもった経歴のある人材が必要になると考えます

認定看護師、専門看護師、診療看護師などのスペシャリストナースが、
コンサルタントとして力を発揮するには、これらの過程が大切だと思います。

コンサルテーションが上手くいかない原因

コンサルテーションとカウセリングの違い

ところで、コンサルテーションに似た言葉に、カウンセリングという言葉があります。
この二つの言葉の違いはご存じですか。

コンサルテーションとカウセリングではそれぞれ目指すゴールに違いがあるんです。

コンサルテーションは、看護に関連したことについて、状況等に焦点を当てた内容についての
客観的解決がゴールになります。

対して、カウンセリングは、看護師自身等の個人の問題に焦点をあてた、
主観的解決が
ゴールとなってきます。

コンサルテーションのゴールカウンセリングのゴール
客観的解決(看護、患者の状況の問題解決)主観的解決(看護師自身の個人的問題解決)

例えば、摂食嚥下障害の患者さんのケアについての問題解決は、コンサルテーションになります。
対して、看護師自身のライフスタイルの問題解決を行うことは、カウンセリングになります。

そのため、コンサルテーションでは、相談者である看護師(コンサルティ)に、
依存性を持たせてしまうものではなく、自立した看護を提供できるように支援する
ことが
大切になりますね。

まとめ

今回は、看護におけるコンサルテーションの意味について、私の経験からご紹介しました。

コンサルテーションはただ単に単純に相談を受けることだけではなく、
専門家が提供する何かプラス、複数の人がかかわるものですね。

コンサルテーションを日常で使っていきたいですね。

そして、スペシャリストナースのコンサルテーションが必要な患者さんに届く
世界を一緒に目指したいですね。